休息地 蛇口から這い出してきた水は青色のゴムホースの内側を駆け抜けて、世界との対面を果たした。目の前には青空に高くそびえ立つ雲、風に身をゆらす木々、整えられた大きな竹製の道路が景色を埋めていた。目新しい情景に、手に持った荷物を引きづりながら…
2016年空の旅 愛する人がいた。 「海の色を映した真っ青な空、真綿のようにぼんやりと漂う雲、夜空を彩る星の海。ああ、手の届かないものはつまらないわ。簡単に手が届く、あなたが好きよ」そう言ってくれた彼女は羽根のように軽い紙きれ一つ残して私の…
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